看護学校で挫折できない社会人にこそ准看護師はオススメ資格
「看護師に憧れるけれど、お金や子育てが心配で…」
「学校に通う時間もないし、勉強に自信もない…」
―そんな悩みを抱えている方はいませんか?
そんな人でも准看護師なら無理せず目指す事ができます。
私は社会人から准看護師になり現在は看護師になった経験者です。
当時は経済的な余裕がなく働きながら資格を取得する必要がありました。
もし准看護師という選択肢がなかったら途中で挫折してしまったと思います。
社会人の方でもカリキュラムがゆるやかな准看護師資格は、挫折リスクが低いので大丈夫です。
しかも今の准看護学校は入学試験に合格しやすい状況にあり、入試に不安がある方は今がチャンスです。
この記事を読むと時間やお金がなくても准看護師資格を目指せる理由と、目指すなら今がチャンスであるという理由がわかります。
無資格者よりはるかに価値のある准看護師資格
准看護師は意味がない?本当に意味がないのは【挫折】すること
准看護師は看護師と同じように注射や採血などの医療行為ができる看護職です。
准看護師資格は意味がないという意見や、看護師の方が収入が高いなど、准看護師について否定的な意見があります。
しかし、社会人だからこそ准看護師資格を検討すべきだと私は考えます。
その理由は、社会人がセカンドキャリアを考え資格取得を目指す際に最も重要なのは、
挫折せずに確実に資格を取得することだからです。
資格を取得するために学校に入学する目的は、カリキュラムを修了し資格を取得することです。
途中で挫折してしまうと、資格を手に入れることができず、無資格者のままです。
業務の性質上、資格を持たない者は看護業務を行うことができません。したがって生活は変わりません。
もちろん、准看護師資格には正看護師資格と比べて業務の制限があります。
しかし、准看護師でも十分に看護業務を行うことができますし、看護師へのステップアップも可能です。
失敗できない社会人にとって挫折するリスクを下げることができるのが、准看護師資格なのです。
看護師や准看護師の資格を持たない人は看護業務はできません。
これが業務独占資格の強みです。
看護学校を卒業できる人は80%
2022年度の厚生労働省の調査によると、看護師・准看護師養成所における入学者数に対する卒業者の割合は80%です。
看護師養成校を退学した者を対象とした研究では。看護師等養成校の主な退学理由が明らかにされています。_pdf (jst.go.jp)看護基礎教育機関を退学した学生の退学に至る経験
- 単位が取れず進級できない
- 看護教員とうまくいかない
- 学業が大変で負担
- 看護職に興味がなくなった
- 看護職になる適性がないと思う
このように看護師等養成校に入学しても、2割の学生が卒業できていない状況です。退学に至る理由は学業不振や適性に関することがほとんどです。
医療の高度化にともない、看護師に求められる知識や技術は多岐にわたります。
限られた時間のなかで学ぶべき内容が過密となっているため、教育内容も厳しくなります。
これに追いつくことのできない学生が一定数出てしまうことは事実です。
経験者が見た准看護学生の留年と退学 卒業さえできれば大丈夫
私卒業した学校は、資格試験合格率が開校以来100%であると公表されていました。そのため教育内容は厳しかったです。
実は准看護師養成校においても卒業率は3年生の看護学校と同程度です。
カリキュラムがゆるやかなはずの准看護師養成ですが、なぜこのようなことがおきるのでしょう。
ここでは准看護学生が留年や退学をしてしまう要因について考察します。
留年勧告は容赦なし。だが頑張って卒業すれば准看護師になれる
私が准看護師養成校に入学した年、クラスの約1割が留年生でした。
全員が高校新卒の方々でした。1年目のカリキュラムはほぼ座学で、学業についていけず進級することができなかったようです。
しかし、そのような留年生、私たちと同学年になり、共に学び、無事全員が資格試験を突破することができました。
留年して学校に残り、頑張って学んだ結果が資格取得に結びついたことは大変喜ばしいことだと感じています。
退学者勧告も容赦なし。遊んでいては准看護師にはなれない
残念ながら、私と一緒に入学した者のなかには、学業不振などで退学した方もいらっしゃいました。
やはり高校新卒の方々でした。遊びや恋愛に忙しくなってしまい勉強に集中できなかったようです。
学業優秀な社会人たち 楽しみながら学ぶことがポイント
一方、私を含む社会人の方々は全員が学業に必死に取り組んでいました。成績上位者を占めるのはほぼ社会人たちでした。
キャリア変更という決意をもって進学した社会人の方々が、遊んでばかりで勉強をしないということ自体が考えにくく、実際にそんな人はいなかったです。
この記事を読んでいただいている方は、おそらく社会人から目指す人たちです。
学業に関しては楽しみながら取り組むことができれば、難しいことはありませんので安心して資格取得を目指していただきたいと思います。
一方、社会人組が在学中に直面するのは経済的問題と家庭との両立です。
入学前の事前準備をしっかりしておくことができれば、間違いなく挫折しないで資格が取得できます。
努力が実るのは准看護師資格 本気で目指せば必ずなれる
准看護師といえども教育内容は多岐にわたり、教員の先生方の指導も大変厳しかったです。
しかし、看護師と比較するとカリキュラムがゆるやかであるのは事実であり、卒業までこぎつければ資格試験に合格するレベルに達していることがわかります。
准看護師の教育内容は楽ではないが、本気で取り組めば決して難易度は高くありません。
しかし中途半端な決意で取り組むと挫折してしまうこともあるということです。強い決意が必要となります。
社会人のみんながとても楽しみながら勉強に取り組んでいました 仲間に会いに学校に行くのはとても楽しみでした。
准看護師は社会人にとって現実的な選択肢
今の生活を変えるためには、現実的な選択をすることが大切です。
学費は準備できるのか、在学中の生活費や子育てとの両立について、事前にしっかりと検討する必要があります。
大切なのはお金と時間を無駄にしないこと
専門的で高度な知識習得が必要となる3年制の看護専門学校では、学業に専念することが推奨されます。
働きながらの取得は無理とは言いませんが現実的には厳しい選択だと思います。
無理に働きながら看護師を目指すことで挫折してしまった場合、それまで投じてきた時間とお金と労力が全て無駄になってしまいます。
それでもやっていけるという覚悟と環境が整っている場合のみ看護師を目指すべきです。
デメリットを上回るメリットを感じたら 迷わす進むべき
准看護師資格は、看護師資格よりも収入が少ないなどのデメリットもあります。
しかし、社会人が資格取得をするためにより現実的なカリキュラムとなっているため、挫折してしまうリスクを軽減できます。
無事に資格を取得できれば、看護職として働くことができるという大きなメリットがあります。
今あなたが今おかれている状況において、准看護師資格が最適な選択肢であるならば、迷わず、自信を持って目指していただきたいと思います。
社会人は資格取得を絶対に挫折できません。現実に合わせた選択を
准看護師資格は社会人の悩みを解決する
ここでは主婦・シングル子育て、非正規雇用者などの社会人にとって、准看護師の資格取得がなぜ現実的といえるのかを具体的に解説します
主婦やシングル子育ての人の悩み
主婦やシングル子育てをしている方々の場合、経済的な理由や育児との両立の難しさなどから、資格取得をあきらめる方もいらっしゃるでしょう。
そういった状況にある方々には、准看護師から看護職に就くことで夢を現実にできる可能性があります。
非正規雇用者の悩み
非正規雇用者の方々の場合、収入や将来への不安を感じている人も多くいらっしゃることでしょう。また資格取得のために収入が途絶えてしまえば生活が成り立ちません。
准看護師養成校であれば働きながらの取得が可能です。
准看護師資格取得により、正社員として働ける可能性も高まります。
中卒者の悩み
中卒者の場合、直接看護師を目指すことができません。
5年一貫の看護師養成校に通うか、高卒認定を受ける必要があります。
准看護師養成校であれば直接看護職を目指すことができ、3年の実務経験があれば2年制の看護学校で看護師を目指すことも可能です。
社会人ならではの准看護師資格のメリット
准看護師資格は、2年という期間で看護の実践に必要な知識や技術を重点的に身に着けることができます。
また、いち早く現場での経験を通じて看護職としての技術を身に着けることができます。
准看護師資格を取得することで以下のメリットがあります。
- 看護職として働くことができる
- 正社員として働くことができる
- 就職先の選択肢が広がる
- 収入アップが期待できる
准看護師養成校が年々減少 急いで取得の検討を
減少する准看護師養成校 社会人が看護職を目指すことが困難に
社会人が准看護師資格取得を目指す場合、なるべく早く準備を進めることをオススメします。
なぜなら、准看護師養成校は年々減少しているからです。
日本准看護師連絡協議会によると、現存している准看護師養成校は182校ありますが、その一部が閉校や募集停止を発表しています。
数年後には准看護師養成校がなくなってしまう可能性も否定できません。
それは社会人から看護職を目指すことが困難な時代が来ることを意味します。
現在は医師会や附属病院などが地域の看護職員を確保するために准看護師養成校を維持しています。
准看護師養成校が存在しなくなれば、社会人に与えられるチャンスの芽はどんどん摘まれていくことでしょう。
これから准看護師を目指す人|一般社団法人 日本准看護師連絡協議会 (junkankyo.com)
准看護師養成校が減少する理由は少子化と看護大学の増加
今、看護職を目指す人自体が年々減少しています。
少子化の影響ばかりでなく、新型コロナウィルス感染症は医療職のイメージを「危険・大変」というものに変えてしまったからです。
また医療・看護の高度化により、看護職養成の中心が看護大学に移行しました。
看護大学に進学する高校新卒者が増加すると、看護師専門学校と准看護師養成所に入学する高校新卒者が減少します。
この影響でほとんどの准看護師養成校が定員割れをおこすようになり、運営をを維持することが困難となり、閉校に追い込まれる准看護学校が後を絶たないのです。
今は社会人が准看護師資格を目指す最大のチャンス期間である
正確なデータは残っていませんが、私自身が准看護師養成校を受験した際、倍率は3倍程度だったと記憶しています。
医師会が発表している統計によると、医師会立の准看護師養成校の受験倍率は令和4年で1,3倍でした。
現在の准看護師養成校は入学志望者が少なく定員割れをする学校もあるため現在の准看護師養成校は入学しやすい状況であると言えます。
ただし定員割れの学校といえども入学試験の成績があまりにも悪い場合、不合格になってしまう可能性はあります。
対策なしでの受験は危険です。あなたにできる範囲の努力は必ずしましょう。
全然勉強しない人を入学させると、看護学校も指導に苦労します。ある程度の努力ができる人を入学させたいのが学校側のキモチ。
まとめ:考えるより行動 准看取得は今がチャンス
看護職は社会人から目指すには大変魅力的な資格です。
しかし看護師資格の取得は、カリキュラムの大変さ、学費の高さ、生活費の確保の問題などクリアしなければならなないことが多く社会人にとって挫折のリスクが高い選択といえます。
准看護師資格であればこれらの悩みが解決できますが、養成校が減りつつある今、残された時間はあまり長くないかもしれません。
准看護師の養成がまだ行われていて、入学希望者が少ない今が最大のチャンスの時です。
准看護師資格さえ取得してしまえば、あなたは有資格者です。
准看護師のデメリットは後で何とでも挽回できます。
迷っている間はスタートラインにもたてません。少しでも准看護師資格に興味をもった人は即行動することをオススメします。